(最終更新: 2012/08/03)

講義: 統計物理学W (前期,4年生)


単位は出席とレポートをもとに出します. 遅刻者の出席は1/2にしか数えないつもりなので始めから出てください.

講義ノート

講義のpdfファイルです.
講義ノート

講義中に気付いたミスプリなどを訂正(2012/08/03)

レポート問題のpdfファイルです.

  1. 第1回
    第1回 解答例
    授業についての質問,意見などは


    講義日誌(時間反転)

    Perrin (Nobel財団の写真).      Langevin
    Langevin Perrin 2012年08月03日
     第14回.EinsteinのBrown運動の理論,Langevin方程式.
     少しやり残しはあるが大体重要なところは済んだ. 成績は出席状況にレポートを加点してつけます. 講義ノートのミスプリなど直したものを載せておきます.
     出席20人. 試験期間も終わろうとした時期なのに出席率は思ったよりよい.







    2012年07月20日
     第13回.揺動散逸定理,Kramers-Kroenigの関係,現象論的モデル.
     一応線形応答の話を終えた. 最後に書いた式は符号が違っていました. iの前はプラスです.
    来週は試験期間中だが出張のため休講. 再来週も試験期間中だが授業回数の不足を補うため頑張って補講を行います. ブラウン運動の話をする予定.
     出席22人.





    Onsager,久保,中野(AIPより)
    Nakano Kubo Onsager
    2012年07月13日
     第12回.物理量の平衡への緩和,時間相関関数と応答関数の関係,応答関数とエネルギー吸収.
     非平衡の話は線形応答とブラウン運動を話す予定です. 次次回7月27日は出張で不在なので休講にします. 試験期間を使って補講をやるかどうか検討中.
     線形応答の一般理論は久保理論として知られるが,その中核をなす電気伝導の公式(中野-久保公式)を発見したのは中野藤生先生です. 中野先生は旧教養部時代の益川さんの恩師であり,1961年から1965年までS研の教授を務め,その後工学部に移られ,2009年の夏に亡くなられました.
     出席23人.




    Landau (Nobel財団の写真).
    Landau
    2012年07月06日
     第11回.相転移の現象論,ランダウ理論の解説.自由エネルギー汎関数の形,秩序変数,一般化感受率.
     来週からは非平衡系の話をします.
     出席24名.



    2012年06月29日
     第10回.高分子の自由エネルギー,高分子のフラクタル性,秩序変数,自由エネルギー汎関数.
     高分子の自由エネルギーと広がり.フラクタル性が散乱実験でどのように見えるか.  相転移を理解するには,磁化を独立変数にとった自由エネルギーを見るのがわかりやすい.
     2度目のレポートを出した. 
     出席22人.




    Flory (Nobel財団の写真).
    Flory
    2012年6月22日
     第9回.フラクタル構造を持つ高分子.
     理想鎖高分子と実在高分子のモデル.高分子の自由エネルギーから広がりを求める話. 相互作用のある高分子の理論を作ったFloryはノーベル賞を受賞している.
     出席23名.



    2012年6月15日
     第8回.固体からの散乱,液晶,フラクタル
     忘れものとして統計物理学IVのファイルが事務室に届いているそうです. 心当たりの人は取りに行ってください.
     出席者23名.



    後ろに立っているのがAlder.
    Alder(back)
    2012年6月1日
     第7回.剛体球とその相転移,固体(結晶).
     剛体球系の結晶化は,よくかんがえると当然起こるべきものだが,初めは奇異に感じる. 液体より結晶のほうがエントロピーが大きいということも,斥力の効果で結晶ができるということも,いい加減な「常識」を打ち砕いてくれる. 結晶の周期構造と逆格子について.
     出席者23名.来週は名大祭でお休み.




    2012年5月25日
     第6回.ルジャンドル変換の一般化,液体の2体分布関数,液体のエネルギーと2体分布関数.
     形式的な話が一応終わって,具体的な物質の話に移る.
     出席者29名.




    2012年5月18日
     第5回.汎関数微分,相関関数の統計力学的表式.
     外場のもとでの分配関数の汎関数微分を使って密度分布 < n(r)> が書き表せること.
     出席者は28人.  レポート提出者は24+1名.  出題の時の説明が足りなかったせいか正解者は1/4しかいなかった.  上の解答例をよく見ておいてください.




    2012年5月11日
     第4回.構造関数と各種相関関数
     構造関数,構造因子,密度相関関数,密度ゆらぎの相関関数,2体分布関数などの関係を解説.
     出席者は28人.


    Bloch と Gibbs
    Gibbs
    Bloch
    2012年04月27日
     第3回.統計力学の基礎付けについて.
     カノニカル分布の基礎付けの話の続き. 体系は一つの「状態」にあるはずなのになぜカノニカル分布が使えるか. 不可逆仕事の定理についてなど.
    レポート課題を出した(講義ノートの1.2の末尾の問題).締め切りは5/11の講義時まで.A4版の用紙を使うこと.
     出席者は37名.

    2012年4月20日
     第2回.ミクロカノニカル分布とカノニカル分布の統計演算子とその性質,エントロピーの定義.
     昨年は飛ばしすぎた気がするのでゆっくりと統計力学の復習.
     出席者は35名.



    Landau と von Neumann(AIPより)
    von Neumann
    Landau
    2012年4月13日
     第1回.部分系の量子力学的な記述法である密度行列の説明.
     出席者は38名. 昨年より10人,一昨年より7人多い. 最後まで受講する人がどのくらいか楽しみ.
     密度行列を導入した Landau と von Neumann の写真を載せます(いつも同じだけれど).



    RETURN TO HOMEPAGE