(最終更新: 2014/04/24)

講義: 統計物理学W (前期,4年生)


単位は出席とレポートをもとに出します. 遅刻者の出席は1/2にしか数えないつもりなので始めから出てください.

講義ノート

講義のpdfファイルです(昨年度のものとほぼ同じ).
講義ノート

第5章を少し修正(2013/05/17)


授業についての質問,意見などは


講義日誌(時間反転)

Perrin (Nobel財団の写真).     
Perrin
2013年07月19日
 第13回.Kramers-Kroenigの関係,現象論的モデル,EinsteinのBrown運動の理論.
 補講をしたかったが来週に出張が入ってしまい今年は断念. ブラウン運動の理論の続きに興味のある人は,講義ノートを読んでください.
 出席13人.





Onsager,久保,中野(AIPより)
Nakano Kubo Onsager
2013年07月12日
 第12回.線形応答理論,時間相関関数と応答関数の関係,応答関数とエネルギー吸収,揺動散逸定理
 線形応答の一般理論は久保理論として知られるが,その中核をなす電気伝導の公式(中野-久保公式)を発見したのは中野藤生先生です. 中野先生は旧教養部時代の益川さんの恩師であり,1961年から1965年までS研の教授を務め,その後工学部に移られ,2009年の夏に亡くなられました.
 出席14人.




Landau (Nobel財団の写真).
Landau
2013年07月05日
 第11回.ランダウ理論の解説.自由エネルギー汎関数の形,秩序変数,一般化感受率.非平衡系の 序
 蒸暑くて死にそうだ. 
 出席13名.



2013年06月28日
 第10回.相転移の平均場理論の復習,秩序変数,自由エネルギー汎関数.
 統計IIIで学んだIsing磁性体の平均場理論の復習と自由エネルギーと一般化磁化率の関係.現象論への序論 .
 出席15人.




Flory (Nobel財団の写真).
Flory
2013年6月21日
 第9回.高分子の自由エネルギー,高分子のフラクタル性,
 理想鎖高分子と実在高分子のモデル.高分子の自由エネルギーから広がりを求める話. 相互作用のある高分子の理論を作ったFloryはノーベル賞を受賞している.
 2度目のレポートを出した.
 出席9名.



2013年6月14日
 第8回.液晶,フラクタル,鎖状高分子のランダムウォーク
 「液晶」,「フラクタル」,耳にすることは多くてもはっきり知らない人が多い. どんなものかは知っておいてください.
 出席者12名.



後ろに立っているのがAlder.
Alder(back)
2013年5月31日
 第7回.剛体球とその相転移,固体(結晶).
 剛体球系の結晶化は,よくかんがえると当然起こるべきものだが,初めは奇異に感じる. 液体より結晶のほうがエントロピーが大きいということも,斥力の効果で結晶ができるということも,いい加減な「常識」を打ち砕いてくれる. 結晶の周期構造と逆格子について.
 出席者16名.教育実習でやるむ人は連絡してください.来週は名大祭でお休み.




2013年5月24日
 第6回.ルジャンドル変換の一般化,液体の2体分布関数,液体のエネルギーと2体分布関数.
 形式的な話が一応終わって,具体的な物質の話に移る.
 出席者13名.




2013年5月17日
 第5回.汎関数微分,相関関数の統計力学的表式.
 外場のもとでの分配関数の汎関数微分を使って密度分布 < n(r)> が書き表せること.
 出席者は16人.  レポートは上の解答例を見ておいてください.




2013年5月10日
 第4回.構造関数と各種相関関数
 構造関数,構造因子,密度相関関数,密度ゆらぎの相関関数,2体分布関数などの関係を解説.少しだけ残ってしまったのでそこは来週.
 出席者は17人.


Bloch と Gibbs
Gibbs
Bloch
2013年04月26日
 第3回.統計力学の基礎づけについて.
 カノニカル分布の基礎づけの話の続き. 体系は一つの「状態」にあるはずなのになぜカノニカル分布が使えるか. 不可逆仕事の定理についてなど.  出席者は19名.

2013年4月19日
 第2回.ミクロカノニカル分布とカノニカル分布の統計演算子とその性質,エントロピーの定義.
 レポート課題を出した(講義ノートの1.2の問題). 上に問題を載せておきました.2番は授業のときは出し忘れましたが,できたら一緒にやってください. ((1)式はマイナスが落ちていますので直しておいてください.) 締め切りは4/26の講義時まで.A4版の用紙を使うこと.
 出席者は18名.



Landau と von Neumann(AIPより)
von Neumann
Landau
2013年4月12日
 第1回.部分系の量子力学的な記述法である密度行列の説明.
 出席者は21名.
 例年30人ぐらいのことが多く,昨年は40人近くいたから急に半減したことになる. 周りの授業なども変っていないので原因は不明. 揺らぎにしては大きいが,学生の学科,授業,研究室などの選択は周囲と同調する傾向があり若干不安定な系のようだ.
 右は密度行列を導入した Landau と von Neumann.



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